先輩看護師インタビュー

Interview
師長 網代さん

看護師になって良かったと
思えるような経験を。
新人教育担当として、創意工夫を
重ねた研修プログラムの設計。

看護師歴18年目
師長・新人教育担当
透析室 網代さん

入職した理由は何ですか?

池上総合病院はかつて専門学校があり、私はそこの最後の卒業生で、そのまま入職しました。現在でも私を入れて4人の同級生が働いています。

新人教育担当としての役割

各病棟の師長さんとコンタクトを取り、新人教育に関する研修のとりまとめをしています。私が関わるようになったのは2018年からで、毎年アンケートを取り、研修プログラムは改良しています。例えば、研修期間を長めにとったこともあれば、短く取ったときもあり、両者のメリットデメリットを踏まえて2022年は2週間としています。

新人教育担当として大事にしていること

一番気を付けているのは、新人さんを大事にすることです。学校で習ってきた知識を、どうやったら現場で活かせるかと日々悩んでいます。ときには現場がつらい、思っていたのと違うと感じることもあるかもしれません。そうしたときに、悩んでいる時間もなるべく短くなるように、いちはやく気付いて話を聞いたり、わかりやすいように説明をしたり、解決策を考えています。

研修プログラムの特徴

研修は日本看護協会のものをベースにしていますが、やらされ感たっぷりにならないように、面白く飛びつきやすいような工夫を凝らしています。例えば、採血の実技はもちろん、オムツメーカーさんが直々にオムツの種類や当て方などの実演をしてくれた研修もありました。臨床工学技士さんが直接機械の説明をしてくれたのも印象に残っている新人さんも多いようです。うまく病棟のOJTに繋げられたらと考えています。また、自分たちで考える力も大事にしているので、こちらが言ったことをただこなすだけではなく、その先を考えてアクションを起こす力がつくようにグループワークを組んだり、振り返りをしたりしています。研修が必要な時期に応じて、研修の形式や時間を変えて、集中できるような環境づくりにも取り組みました。コロナ禍では集合研修や飲み会なども減っている状況なので、同期との交流の場としても大事にしていきたいと思っています。

新人さんの成長に込めた想い、学生さんへのメッセージ

看護師になって良かったという経験ができる1年であってほしいと思っています。私自身は看護師になりたくてなったわけではありませんが、働き始めてから患者さんに感謝される機会があったことで「看護師はいい仕事だな」と思うことができました。ときにつらいことがあっても、このときのことを想い出して頑張れます。そういう経験の積み重ねができる看護師人生であってほしいと願っています。そのためのサポートを全力で行いたいです。