認定看護師インタビュー
Interviews

- どの科でも必要とされる資格で、患者さんに寄り添った看護を目指す
- 皮膚・排泄ケア認定看護師 Nさん
入職のきっかけは?
当院に入職して12年になります。入職した当時は当院に皮膚・排泄ケア認定看護師がいなかったので、自分の資格やスキルが役に立てると思ったため転職してきました。その後2年目に産休と育休を取得し、復帰した時にストーマ外来のお話をいただきました。外来がやりたかったので、「やりたいことをやらせていただいた」という思いがあります。
皮膚・排泄ケア認定看護師のお仕事内容は?
皮膚・排泄の分野は、創傷・ストーマ・失禁という3つの分野があります。現在は週1回の褥瘡回診を行っているほか、週1回のストーマ外来(看護外来)を担当しています。依頼を受けて病棟に出向いたり、医師と連携を図った上でケアを行ったりしています。
皮膚・排泄ケア認定看護師のケアを必要とする患者さんは多いですか?
ケアを必要としている患者さんは多いです。創傷の分野には褥瘡管理があります。創傷はスキンケアが基本となるのですが、スキンケアは診療科に関係なく必要とされています。
ストーマの増設は予定と緊急があり、緊急の方が多いです。他施設でストーマ増設を受けた患者さんが入院されてくることもあります。必要に応じて患者さんへのフォローを継続します。
外来でのフォローの必要性の判断基準は?
ストーマ外来は、医師の指示により受診が可能になります。当院でストーマを増設された方は、先生から依頼していただく流れになります。病棟とも連携を図っているため全症例が対象ですが、基本的には受診していただいてフォローしていく形になっています。ストーマ外来の担当は私だけなので後輩が欲しいです。皮膚排泄ケア認定看護師だけではなく、この分野に興味がある人も歓迎します。
どんな時にやりがいを感じますか?
褥瘡であれば、完治や改善傾向がみられると嬉しく思います。
ストーマでは患者さんのセルフケアが確立できた時です。
スキントラブルがなくなる、排せつ物の流出がなくなる、抱えている問題が一つずつ解決しQOLがあがる、ご家族も安心できる、そういった声を聞いた時や、自分のケアがそこに結び付いたと思える時にやりがいを感じています。
今後はどのような方向へ進みたいか?
ストーマに対しては後任育成です。褥瘡に関しては発生率の低下。基本的な知識と技術をスタッフに伝え、現場のケアに活かしたいとも思っています。
地域包括システムでは在宅に目を向けていく事が大切だと思っているので、病棟から地域に繋げていけたらと思います。急性期の治療が終わった後も、患者さんが住み慣れた環境でよりよく生活できるような支援を継続的にしていきたいです。当院を退院された患者さんにストーマや褥瘡がある方には訪問看護師と同行するなど、在宅で生活する患者さんの支援につながる業務になればと思っています。